2009年9月15日 (火)
2008年12月19日 (金)
2008年8月10日 (日)
闇の子供たち
闇の子供たちをみてきた。若者しかいない渋谷のパルコ3近くにあるシネライズ。なんと東京ではこの単館上映のみ。あれだけスターなキャストで深い内容なのに、ありえない少なさだ。だが予想に反して、客席はほぼ満席だった。
幅広い年齢層の人たちが鑑賞していたように見えた。こういう決して楽しくはないだろう作品にわざわざ足を運ぶ映画ファンがこれほどたくさんいるという事実は、素直に喜んでいいのではないだろうか?
私的には、クロッシングとどうしても比較が入ってしまい、良い評価が出しにくかったりもしたんだが、おおむね映画そのものはよい出来だったように思う。
演技力に関して大いに疑問だった大人の演技者(E口、M崎、Tぶき)があくまで狂言回しに徹して描かれていたのがよかったのかも。彼らはそれぞれ一人で主役もはれる度量と人気を誇る俳優なんだけど、経験や年齢に関わらず、それぞれがきちんと群像のひとりになっていた。脇役専門俳優ならともかく、抑えた演技、一歩引いて自分を殺す演技というのも、口で言うほどたやすいことではないように思う。
それとは相反してほとんどが無名のタイの子役たちは、目力がものすごい。
監督の話では、「売春」とはなんなのか、言葉の意味がしっかり理解できている子、そしてなおかつそれを演技するということの大変さをも理解している子を一番重要な役どころにおいたという。
10歳にも満たない子供にである。
クロッシング同様、この映画も製作過程のひとつひとつがまさに壮絶だ。
結末は↓(ネタバレあり)
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